発熱の原因は、コロナだけでなく、インフルエンザやアデノ、RS、マイコプラズマなど様々な病原体が考えられます。
それらは、症状も似ていることが多く、診察のみではなかなか原因を特定できず、また1回の検査では分からなかったりすることも多いです。ウイルス量が少ないと、発熱などの症状が出てすぐには診断がつかないことも多く、何度も鼻の穴の中を綿棒で擦られることがあり、かなりの負担になっていることと思います。
そこで登場したのが、新しい検査機器
「BioFire SpotFire Rパネル」
です。
この検査機器は1回の鼻咽頭拭い液の検体採取で、8種類のウィルスと4種類の細菌の15項目を、PCR法により一度に検出できるというものです。
検査できるのは、
●ウイルス
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
季節性コロナウイルス
インフルエンザA
インフルエンザA/H1-2009(2009年パンデミックを起こした新型インフルエンザ)
インフルエンザA/H3
インフルエンザB
RSウイルス
アデノウイルス
ヒトメタニューモウイルス
ヒトライノ/エンテロウイルス
パラインフルエンザ
●細菌
百日咳
パラ百日咳
クラミジア・ニューモニエ
マイコプラズマ・ニューモニエ
測定時間は約15分間となっており、問診や検体採取の時間などを考慮しても、30分弱で結果が解ることになります。
またPCRですので、少しのウイルスでも増幅して検出できるので、症状がでたその日のうちに不安を払拭することができ、陽性が解った早い段階で、特効薬を含めた治療開始ができるようになります。
併設の医療法人島越内科では、この検査機器を導入しました。
これまでは、お熱が出てすぐでは診断がつかず、また新型コロナの否定もできないため、部屋割りが難しくご利用をお断りしたケースもあったと思います。
今後は、しまこしないかキッズルームのご利用を検討されておられる方は、お熱が出たその日に検査をして診断がつき、部屋割りなどもできるようになりますので、是非ご相談ください。